育て生きる

そうして、また、新芽をつんでしまう。


やっと見つけた鉱石をくだいてしまう。


そして、いつしか、砂漠。


乾ききった勝利の向こうに何がある?
押しのけて、突き飛ばして、なぐり殺して。
そうして得た勝利の向こうには
何がある?



ある先生の話を聞いてて、驚いたのは、
生きる力の話。
生きようとすることが重要。
それは、単体の話ではなくて。
自分自身だけが生き残ればいいのではなくて、
種族として生き残ろうとすることが大事なんだそうだ。
つまり。
子孫を残すという事の本当の意味は、
子供を作る事なのではなく、
その一群の子供を残すという事なのだそうだ。
だから、生き残るという事の本当の意味は、
自分が生き残ることではないし、
必ずしも、自分が子を産むという事ではなくて、

その集団の子を守り、残す。


それは、私たちが深くかかわってきた、この文化にも、通じる精神なのではないだろうか?


その集団の子を守り、残す。




育てるというのは、自分を押し付けてしまう事なのではなくて、


新しい命が生きる力を助け、彼らの自立を目指す事なのだと思う。