映画 オッペンハイマー に感動した。面白かったよ! 2024.4  

このあいだ映画を見てきました。
色々なSNS上の人々の感想をみて「自分のような小者が観て理解できるのか?楽しめるのか?」と不安だったのですが。
なんとー!予想に反して、とってものめり込み!すごく面白かったです。
この映画の映像のシュールさというのですか?その摩訶不思議世界が、とっても好きになりました。
時空と心象風景と。幻想なのか現実なのか過去なのか誰かの心の中なのか外なのか「わからない感じ」が全編浮遊してるのに
オッペンハイマーの事がとてもやさしく抱きしめるように描かれてて。
オッピーだめだめぴゅあぴゅあゆらゆらくらくら。
人と人のめぐり逢いの不思議さとか、その偶然の出会いのミラクルさとか。
もう、とにかく見てる間は私の脳内はフル回転で夢中になって気が付いたら映画が終わってました。
私にとってボーナスだったのは、あの物理学者が登場してきたことです。
それはそう時代的にもお話的にも登場して当然なんですけど、前情報ほとんど仕入れずに観に行っちゃったんでちょっとびっくり。
でもこうして疑似的にでも触れることができて嬉しい。ああうれしいって思いました。
科学と戦争。このとてもわからない結論の出ない話。
何故オッペンハイマーさんが作ることになってしまったのか。
彼は何を思い感じ考えていたのか。彼の周りの人達は何を思い感じ考えていたのか。
いつだって机上論は美しい。
でも彼はいつだって揺れていたいって言うの。
・・・人が経験し感じ取る世界は、いつだってうつろいやすく揺らいでて。
光は波で粒子。沢山が集まったのがあなたや私。
揺らぎ。量子の揺らぎ・・・。
繰り返し映画全体に響き渡る轟音は「それ」がどんどん形成されていく様子を背負い、粒子はノイズに変換されやがて叫びに変わる。
圧倒的な音の粒に満たされたときに響き渡る足音の増幅。
私が映画から受け取ったのは「人は時々どうしようもなく運命の波に連れていかれてしまうことがある。」という月並みな現実感でした。
何かが完成してしまえば何かが壊れる。
この映画を日本からみることも重要に感じました。
なぜ、こんなことになったのか。どうしてこんなことになったのか。
えええええ?そんな理由だったの?って。
もちろん、そんなことは、学校や、ネットや、本や、色々なところで得ることのできる情報ですが、
この映画の中で知ることが私にとっては有意義でした。
エンドロールに日本人の名前と思われる名が見えて色々思ってみたり。
そして戦争は今も起きている。
私にできる事なんて、ほんのちょっとです。こうして自分のSNSになんだか意味不明の文章を載せることくらいしかできない。
でも海にいると知ってるんです。小さな一滴が時間をかけて世界を変えます。
すごく色々考えるきっかけになる良い映画でした。映画に刺激されて考えたり思うことが溢れる3時間は、あっという間!
とても良かった・・・ので、この監督の他の作品も観てみたいと思いました。
 
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