黒い服の女(VAVA KITORA)

道をあるいておりました。そうして亭主に逢いました。まもなく結婚いたしました。
結婚いたしましたら、ある日、亭主を訪ねて、大きな男が遊びに来まして。大きな男は黒い服の人でした。
そうして、やはり、黒い服の女を連れている。女は美しい、そっとひっそり闇にたたずむ幽霊のような人でした。

あれ、やはり幽霊だと思ってお話ししておりましたら、どうやら、幽霊ではなく人のようで、
あれ、ゆうれいか?いやいや、人のやうだと、楽しんでおりましたら、どうもおかしい。
やっぱり、本当は闇の者かもしれぬ。
なんにしても、ただならない気配の、不思議な女であります。

そんな女が申しますに、私と、一緒に音を出したいと。
なんと、音楽を奏でたいというではないですか。
しかも、精気のみで表現したいとな。
さすがに、人様にむけての宴芸に、精気のみでは景気が悪い、ということで、
すこしばかりの鈴や太鼓を許してもらいました。

シャリシャリと、鳴らす鈴は、何を呼ぶ?
タンタンと、打ち鳴らす太鼓は、何をきく?
ヨイヨイロウロウと泣く声か? すすりなくのか?いや笑っているのか?

皆さま、心して、お迎えくださいませ。


Ordvician Flowers VOL.3

2015.12.13@Ikenoue BAR GARIGARI
19:00 / 19:30 / 2000yen / 1d
VAVA KITORA / Keitetsu Murai / L’eclipse Nue / Kazuma Kubota + Shikaku


VAVA KITORA   musikatlach

Ikenoue BAR GARIGARI




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