人の歌、歌う人

ぼやけた記憶の中で。
NONさんは、大きな風船抱っこしてステージ上に登場した。
そのシーンしか覚えてない。遠すぎる記憶。

昔、二万Vで、確か吉田さんの企画で、観た記憶あれど。

そして、今、ツイッターで、何度も言葉を交わしていただいて、知っている人なのだけども。

でも、忙しい育児の合間、事前に音源を聴いて勉強しとく時間は確保できないまま、昨日の夜は来た。

じゃぁ、なぜ、あの冬の寒かった日、ツイッターの中で、彼女に話しかけたのかと言えば、
だんにゃの親しい人だったから。そして、女の人だったから。

昔のあの日から、少しずつ、時々言葉を交わし、
でもやはり、それだけで距離を近づける事もしないまま、昨夜になった。

彼女は、昨晩、こちらの地、三崎でライブを。



失礼ながら、彼女に関しては、全く情報をもたないまま、現場に向かった。





挨拶を交わす。「はじめまして」彼女は、とても、やさしい、桜餅みたいな人だった。
桜餅って、餅肌と言う事じゃなくてさ。柔和なって言えばいいのかな?
桜の木みたいな強さと、御餅みたいな、粘りと言うか、滑らかな強さ。

solは、うらり近くの小さな店でね。
ホントに、一瞬だけ光るような感じの場所だった。 それが素敵。
真夜中コッソリ光る、光り虫みたいな、お店。




一家総出で行ったので、バタバタハラハラ。着いた時間も遅くて、到着して直ぐライブ開始。




彼女の歌はパワー♪


パワーといえば、日本語では力。
でも、その日本語的ニュアンスの、「力任せ」とか「力いっぱい」とかっていう「力」じゃなくてさ。


人の歌、歌う人。
マイク無し。ベースのみ、小さいアンプ一つ。
エレキだけど、アコースティックな感じ。

彼女が歌うと、私の心に夜のしじまがひろがった。
空高く星がきらめく。なんだろう、自分が猫になったみたいだった。

彼女が歌うと、私の心で遠く草原が広がった。
吹き抜ける風が冷たくて寒くて、でも、その目に何かが映っては消え・・・。

彼女は沢山歌う。色々な歌。町の風景。走る子供・・・。

なんだろうねぇ、あの感じ。 人の歌。

とても、柔和なパワーのエッセンス。
炎と言うよりも、甘い虹のかかる霧雨のような。柔らかい、エネルギーを、沢山見せてもらった気がした。


個人的には・・・。
私は、もちろん、普段、頑張っているんだけども、やっぱり結構ショッチュウへこたれてる。
ついさっきまで、前向きな心になって、明るい気持ちになってたのに、すぐつまづいて。うつむいて。
じぶんにがっかりして、ペッタンコ。
そんな自分は、昨夜彼女に、復活のパワーを分けていただいたような気がする。
ライブの彼女を思い出せば、元気になれる・・・みたいな。


いいじゃない。自分のペースで。
だって、世界は、こんなにも、楽しい事に溢れてる。

そんな気持ちになれた。


ひさびさに、いいものみた。

今夜は、UFOだってさ。
観に行った方が良いよ♪
人の歌、歌う人。


NON BANDライブ☆10/5(日)東高円寺UFOCLUB 19:00〜 w/QUJILA・Kito-mizukumi rouber・5.6.7.8's ☆10/4三崎sol