ライブ後記 2022.11.19、Incapacitants＠難波ベアーズ ライブ後の打ち上げ
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2022.11.19、Incapacitants＠難波ベアーズ、終了後お腹も減ったといことで急遽駆け付けくれた写真家のはたさちおさん、.esのSaraさん、フォーエバーレコードの東瀬戸悟さんにうちら2人で打ち上げの酒席に。
とはいえ、ライブが終わって片づけをしたらすでに11時。近年（といっても自分が来たのは数年ぶりだが。）、ベアーズでの打ち上げ御用達だった餃子の王将は移転したということで難波駅周辺に。以前だったら土曜のこの時間でもお店選びに困ることはなかったはずが、コロナのせいかなかなか開いてるお店が見つからない。開いてるなと思うと満席でNG。彷徨い果ててようやく難波の駅近くで深夜営業のお店を見つけ滑り込む。これがジムビームハイのメガ盛りが220円とかつまみ（俺は関東人なので「あて」とは言わん！）も安くてうまい、さらに店内もきれいで店員さんも元気できびきび動くという大当たりのお店だった。もうこれだけで気持ちがブチあがり、話が弾んだ。お話の発信源は東瀬戸さんが多かった。体調の悪い人、某バンドのお客さんの動員、お店の閉店・開店など、いろんなお話が出てくる。さらにアンソニー・ムーアの奇盤「リード、ウィッスル＆スティックス」（スタジオの中を入念に掃除した後、並べた木の枝とかをひっくり返し、それが収まって音が出なくなるまでの数十秒の録音を延々とループしただけという代物。メジャーのポリドールからリリース予定だったが、あんまりな内容のせいでお蔵入りになった。後年ヴォイス・プリントからCDでリリース。さらに宇都宮泰さんのリマスタリングで今年2022年再発。）のないと思われていたジャケの原稿が発見された経緯とか昔のとんでもないレコード屋の話など、とにかく面白い、興味深い話がボンボカ出てくる。そして関西アングラ音楽シーンの現状や思い出についてもいろいろと聞く。で、関西に行き始めた90年代のモンド・ブリュイッツ岩崎さんやオウブ中嶋さんの話になって、東瀬戸さんともどもそういえばあの時はこの近くにあったモンテローザ系列とかのチェーン店居酒屋によく行っていたよな、という思い出話になった。こういった店はドリンクや食べ物がいまいちなことも多々あるが、なんせ人数が多いからこういうお店を使わざるを得なかった、というのもある。ところが今回お店探しをしているうちに、かつて利用していたそうした居酒屋が全部なくなっているのに気が付いた。ああ、時が流れているんだな、と改めて実感したのである。
思い起こせば、80年代～90年代は阿佐ヶ谷に住んでいて、ライブが終わるたびにこうした「打ち上げ」の酒席に行っていたものだ。よく深夜まで、下手をすると翌日日が昇る前の時間まで楽しい話をしながら飲んだり食ったりしたものだ。なんせ、阿佐ヶ谷在住なので高円寺で飲んで終電がなくなっても1駅なので歩いて帰れる。渋谷や新宿なら朝まで開いてる店で過ごせる。それはそれは楽しかったものだ。下手をするとその席が楽しくてライブを見に行っていた時すらある。「打ち上げ」の場は単に楽しいだけではない。偶然居合わせた人で意気投合して新たな企画へ発展、なんていうクリエイティビティへの貢献もあった、企画をやっていた知り合いはそういった打ち上げの席上で顔つなぎをしては新たな企画へと発展させていたそうだ。しかし約20年前、家族ができて東京から離れて暮らすようになってからはこうした「打ち上げ」に行く機会が激減した。以前も書いたが、今住んでいるところでは東京圏でライブがある場合は終電までに帰宅するとなるとライブ終了後はすぐに家路につかなければならない。終電に間に合っても駅から家までのバスがなく、タクシーで帰宅する羽目になり痛い出費となる。何より、加齢とともに深夜までの飲酒ができなくなってしまっていた。しかしながら、自分が残りの時間でやらなければならないのは、酒席で享楽的な時間を過ごすことではないだろう。音楽を作ることである。そして家族と過ごす時間を大切にすること。そのためには残された限りある時間を有効に使わなければならない。
だからこそ、親しい、信頼できる人たちと楽しい会話を交わせたこの日のこの濃密な時間、空間がたまらなく愛おしかった。お店で飲むお酒がこんなにおいしいと思ったのは久々だった。まだまだインキャパのライブを少しだけでもやっていこう。そう思えた一夜になりました。お客さんをはじめ、関わった皆さん、本当にありがとうざいました。
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無事終了!!! 2022.11.19(土) 難波BEARS TONES vol.17「INCAPACITANTS × 角矢胡桃」
